よしながのブログ

作った料理のレシピメモ、ゲームの攻略メモ、アニメの感想とか

善意の押し付けってよくないね

朝のテレビ番組って、どの局も基本的にはニュース番組ですよね。

バラエティに寄ってたりワイドショー寄りだったりBSなんかはそれ以外にもありますけど。

今日はニュース番組とその他の感想です。ニュース番組の感想ってなんやねんって思うよね。

顔が見えないネットで野球と政治の話はしないのが信条なのでニュースの内容に触れるつもりはないのですが…。

 

今日で最終回だったTBSのあさチャン!の感想です。

 

 

自分はにわか視聴者であるということ

あんまり「にわか」って言葉は好きじゃないのですが、何年も見ていた人とか夏目さんのファンの人からしたら失礼なくらいちょっとしか見てないので一応ね。

生活習慣が変わってここ数か月で朝食を作りながら最後の20分程度を見るようになった番組なので、放送当時あるいはここ数年、毎日毎朝見ていたということではないんですね。

そういうわけであんまり思い入れはないので後述の方々のようにはならなかったのですが、さすがに今日のはひどかったと思って感想を書いています。

 

今日が最終日であるということ

夏目さんが今日で芸能界を引退するんだそうな。今日まで知らなかったんですけどね。

結婚しましたし番組改編期だしでキリのいいところまでお勤めして、それから引退ということにされたんでしょう。結婚したからすぐ辞めまーす!じゃないあたりが私は好感が持てるなと思いました。

 

あさチャン!が今月で終わるっていうのはちょっと前から夏目さんがアナウンスしていたのでわかってたんですけど、クイズの時に歴代のゲストとか共演者が出題者になって夏目さんお疲れ様ですをずっとやっていたので、他の人も居るのに夏目さんにしか言わないんだな~ メインの扱いだったのかなあなんて思っていたんですが、夏目さんが引退ならそうもなるよね~

 

そのサプライズは必要だったのか

だいたい7時40分すぎくらいでしょうか、まずこの応援団が航空会社?へエールを送って聞いてる方々がちらほら号泣している映像を見せられました。

応援団だから学ランを着てるんでしょうね。一瞬大学かなんかの卒業式かな?と思ってしまいましたが多分航空会社。多分。

 

こんなことをしている人達だよ~という紹介からのスタジオで生応援。

この時点で時刻は既に7時50分近く。過ぎてたかも。

3人組でリーダーっぽい人が熱く語る。ゆっくり語る。いやもうこれ怒鳴ってたな。

このあたりでいったん尺が気になる。

要するに「夏目さんお疲れ様です」をいろいろゆっくり語るさなか、チラチラ夏目さんにカメラが切り替わって最初はびっくりしつつもニコってして時折ペコペコ頭を下げる、のを何回もやる。泣かせたいんだなコレ…っていうのが見え見え。

 

1人がなんとか話し終えたのでこのグループも〆るんだろうと思ったらあろうことか隣のメンバーとポジション交代。

また怒鳴る。おんなじようなことを長々怒鳴る。

怒鳴ってがなって、朝の番組にはミスマッチなんじゃないかな…。

 

もう時間も55分をとっくに過ぎている頃合い、いつまでこの人達は怒鳴るんだろうと思ったら59分頃までゆーーーーーーーーっくり「夏目さんお疲れ様です」をガーガー怒鳴って「フレーフレー夏目三久」で〆。

うーん、これ5分もいらないくらいに圧縮できたと思うのです。

 

ていうか引退する方に感謝を伝えたいなら応援団ってちょっとおかしくないですかね。

人生の新しい門出を応援!だったらそもそも番組の最後に感謝のサプライズっていう形にするのが違和感。

邪推でしかないのですが「熱血応援団に労わせ夏目さんを感動させて泣かせて大団円☆ミャハ」にしたかったのかなーなんて。

 

件の某応援団の方がお熱く語られる内容をまとめますと「番組スタッフの言うことにゃ、放送中に夏目さんへの感謝を伝える時間は夏目さんが嫌がると思ったから、番組のスタッフが夏目さんには内緒で応援団を呼びました」とのこと。

 

更に「サプライズじゃないとダメなんです」とも。

スタッフが感謝を伝えたいならそれこそ番組終わりにスタッフ一同から花束とか何かプレゼントでも用意して渡せばいいのに、顔突き合わせてんのに直接感謝も伝えずに応援団呼んでドヤ顔ってなんか違くない?

 

それと気になったのが「いつも優しい夏目さんが一回だけ本気でスタッフに怒ったことがある」って言いましたけど、それ敢えて最終回に言う?邪推②ですけど、スタッフは怒ってくれて感謝!じゃなくて単に根に持ってただけじゃね?って思った。

なお怒った内容というのは「視聴率優先の構成をするな」ということでしたが、その言葉はスタッフには届かなかったんだな、と。

なんていうか、そのサプライズ、必要だったのかなあ。

 

尺不足で夏目さんの〆が不満足だった

サプライズがあって良かったかどうかは一旦置いとくとして、サプライズ演出をやるにしても冗長だった感は否めないですね。

夏目さんの最後の挨拶、ありがとうしか言えなかったしなんなら最後途切れてたし。

別段ファンではないものの、さすがにこれは無いんじゃない?って思ったくらいだし。

 

59分になってようやく応援団が〆て、夏目さんが最後に喋ったのってほんの数秒。

後続のラヴィット!も開幕ほんのり冷えてた。

 

テレビでやることか?という疑問

そもそも論になっちゃうけど、こういう応援団の出張応援って何か響くものがあるんだろうか。

だってこの応援団って顔見知りでもないし一緒に働いてたわけでもないし、応援のために数日間だけでも密着してたとかでもないし。

 

こういう応援って世間からはあんまり注目されないところに行って、半ば賑やかしみたいな応援するって企画ならわかるんだけどね。

テレビで熱い応援と応援される人を見るって視聴者の感動ポイントどこなんだろう。

テレビで見せられるいち視聴者目線はただただ置いてけぼりだったよ…。

 

自分だったら顔も知らない人に熱く怒鳴られ企画者からは「感動していいんだよホラ泣いていいんだよ」なドヤされたら涙も乾いてドライアイになっちまいます。

 

応援団が悪いということではない

このサプライズは大失敗だったけれども、だからといってこの応援団が悪いわけではないと思う…多分。

応援そのものは本来ポジティブなものであるはずなので、タイミングというかなんかこう、嚙み合わなかったねっていう感じ。

 

今回だって歴代の出演者とかゲストの人達が前日までのクイズ枠で「お疲れ様です」をして、最終回だってついさっきまでレギュラー陣が「お疲れ様です」をして順番的には夏目さんの番だなって時だったのに。

そんな時にぽっと出のよくわからない人達が最後の最後で紹介のムービー付きで尺を取ってるんだもの、そりゃ番組を好きで見てた人達はおもしろくないですよ。

 

ここまで言っておいてなんですが。

応援団の在り方をいち個人が好きか嫌いかを語るのは自由ですが、イコール某応援団の良し悪しではないと思うのです。

 

Twitterは炎上中

番組終了後にTwitterを見てみたら、もう喧々囂々。すごいことになってました。

夏目ちゃんに謝れとか最後だったのにとか応援団うるさいとか尺考えろとかいろいろ。

 

応援団のアカウントもあるのかと思って見てみたら今までのつぶやきはリプ0なのに最新のつぶやきだけ大量に凸られてたね…。

多分文句言う先間違ってると思うんだ。あさチャン!の公式HPのご意見コーナーだと思うんだ。

 

凸はよくないけど、まあハッシュタグつけてつぶやく分には自由だわと思っておりましたが中には夏目ちゃんの最期の言葉が聞きたかったのに!とかクソ失礼かつ不謹慎極まりないツイーヨ(笑)をしている人も居ましたね。

夏目さんまだ若いし長生きするから大丈夫だって。勝手にあの世に送らんといて。

 

サプライズってよっぽどじゃないと成功しないもの

よっぽど相手と付き合いが長くてなんでもかんでもよくわかってるならやっていいことと悪いことのボーダーくらいわかるでしょう。

でも、付き合って最初の年に張り切っちゃうタイプとか、プロポーズで見栄張っちゃいたいタイプとか、よーするに頭がのぼせてて正常に判断ができない人はサプライズとかやっちゃダメだと思うんだ。

 

「クリスマス?仕事だから会えないよ」って断っといて実は相手の部屋に忍び込んでパーティーの支度をするとか。

ショッピングモールとかネズミのでっかいお城の前でフラッシュモブでプロポーズとか。

目立つのが嫌だって言ってた相手にそこそこ大きいレストランで他の客巻き込んでケーキ&バースデーコールとか。

相手の為じゃなくて自分が満足したい、してやったりの快感を得たいってだけなんですよね。

 

すごい脱線しちゃったけど、今回だってサプライズっていうのなら縁もゆかりもない応援団じゃなくて視聴者からのメッセージとかお手紙とかでよかったと思うし、なんだかなあって感じだったよね。

 

プロの応援団を呼んだ!ドヤ!っていう満足感だけでしょこれ。サプライズすることに意義を見出しちゃダメだったと思うなあ。

ホラ!あなたの為にここまでしてあげたよ!うれしいでしょ?うれしいよね!っていう善意の押し付け。受け取る受け取らないは相手の自由なのに、こういうのを受け取らないと悪人扱いですからね。

こうした"受け取る側"には押し付けられた善意を断る自由があると思うんです。勿論受け取る自由も同様に。

 

長ったらしく書いてしまいましたが、今後自ジャンルが似たような状況になった時のための考え方のひとつとして頭の片隅に残しておこうかと思います。

これ以上は書くことがないのでここで〆ます。おわり。