【ドラえもん展感想】要SANチェックの展示をウッカリ見に行ってしまった話
先日、THEドラえもん展に行ってきました。
ドラえもん展の感想日記ですが、楽しかったルンルン日記ではないので考えが合わない方は申し訳ありませんがこの記事を目にしたことは忘れてもらってなにか楽しいことをしていただければと思います。
このドラえもん展ですが、誰かの付き合いで嫌々行ったということではなく、自分で行きたいと思って前売りを買ってまで行ったのです。
でも実際行ってみたらなんていうか、筆舌尽くしがたい展示で…。
結果的には体力をゴリゴリ削られて帰ってきました。
自分、いい歳してますがドラえもんが好きで、アニメもよろしいのですが特に原作が好きなんですね。
劇場版の原作マンガが実家に置いてあったのをきっかけにそこからズブズブとハマった次第です。
そんなわけで、テレビのCMでドラえもん展が始まるって見かけた時に「これは行かねば!」と思ったのです。
CMをよくよく見ると「現代のアーティストにそれぞれのドラえもんを描いてもらいました」みたいなことを言ってましたが、自分的にはドラえもんの原画とか制作秘話とか、それにちょっとプラスして現代アーティストのファンアートが並ぶんだろうな、と思っていたんですね。
端的に言えばそれは200%間違いだったということです。
グッズが軒並み2017TOKYOのロゴがついていたので調べなくても考えなくてもわかったのですが2017年に東京からスタートしたみたいですね。
ていうかロゴにTOKYOって入れるのどうなん?西暦はいいとしてもTOKYOじゃなくてドラえもん展って入れとけばよかったんじゃないかなあ
ここTOKYOじゃないしTOKYOに行って買ったわけでもないし別にそのロゴいらない…。
でも2017年ってね。もう4年も前ですよ。
東京スタートである程度の時間をとりつつ全国でやるならそりゃあ時間はかかるんだろうけど、新型コロナもあったからなあなんてしみじみしてしまいました。2017年とか何やってたんだろう。
と思ってgoogleフォトで2017年10月1日の画像を探してみたらとび森やってました。懐かしい。
あつ森も来月アプデで例のあのハト人が登場するようなので今からwktkです。
▼遊びに来た隣人やさお
脱線してしまいましたがドラえもん展に戻します。
さすがに2017年スタートでようやく田舎に順番が回ってきた展示ですから、ネタバレを警戒する必要はあんまりないのかななんて思いますが写真はさすがに伏せます。
伏せるっていうか見返すのもイヤ…。
Twitterとかで見てみるとバチクソ写真あげてるからね。なんかあったらそっち見ればいいし。
実際展示物は注意書きがあるところ以外は撮影OKだったし。
ドラえもん展の初日が連休初日だったこともあって入場制限がかかっていたり結構な賑わいだったみたいで、自分は平日に行ったのですが「平日だから大丈夫でしょ」と「でもまだ始まって間もないし入場制限してたらどうしよう」なんて思っていざ着いたらガラガラ。
全く人が居ないわけではなかったのですが問題なくゆったり見れました。
人は少ないながらも杖を突きながら歩く老婦人や子連れの親子、我々と同類系のオタク、コスプレではないけどのび太くんとしずかちゃんカラーでお揃いコーデみたいにしてるJK?JD?とかもいてとにかく年齢層が広かったのが印象的でした。
いざ入場したらポスターにもなってる大量のお花と原作絵に近いドラえもんの絵がドギャアアアアンって感じで置いてあってすんげえカロリー高いなって感じ。
お花自体はポップで、おそらくそのアーティスト?の看板なんだろうとは思いましたが、ドラえもん埋もれてない?っていう感じ。
ほんとびっくりするくらいビビットで空白が無い感じの絵。
タケコプターで空を飛んでる映画によくある構図もありましたけどファンアートだよなコレ。
次の展示も次の次もだいたいそんな感じで、ようやく自分は間違った解釈をしてたんだなと思い至りました。
原画とか作者の話とか、ドラえもんが生まれた背景とかじゃなくて、現代アーティストがドラえもんの二次創作してるだけの展示なんですね。
もうダメだって思ったのはドラえもんのアニメもどき。途中で白黒になってぐにゃぐにゃしてなんかもとに戻るみたいな。EDの動きがキモい。
これ作った人の目にはドラえもんが何に見えてたんだろう。
おもしろフラッシュ倉庫にいっぱいある、グロくすりゃおもしろいよねみたいな感じ。
サザウェさんとか見てキャッキャ言ってたあの頃だったら腹抱えて笑えてたんでしょうが今はもうなんか動物の動画見て癒されたお年頃だから…。
アートっていうか「世間を斜に構えて見つつも現代の様々問題についてはしっかり言う俺」みたいな、シュールってこういうこと言うの???感性マイナス100歳なんで全く理解できませんでした。
殴り書きみたいに書かれたドラえもんが気味悪いくらいに手足延ばしてヌルヌル踊って似せようともしてないおっさんの声発してるのが現代の芸術っていうなら私一生現代の芸術なんて理解できなくていい。
現代の美術も私に理解されたいとは思わないだろう。
ほかにもしずかちゃんの部屋?っていう皮に描かれた絵もなんだろうなコレって感じでぼんやり見てきました。
裸のしずかちゃんが双頭のイヌ?に嚙みつかれてて周りに同じく裸ののびジャイスネが居て、カエルの卵はドラえもんの生首で、で、これが何を表してて何を言いたいんだろう?なんで皮に描いたの?なんで別な獣の毛皮を絵の上に貼ってるの?部屋?洞窟みたいな言い方してたけどなんで裸なの?なんで嚙まれてるの?
わかんないことが多すぎて混乱。
全ての展示の近くには簡単な作者の紹介と、作者が作品に込めたメッセージとかドラえもんについて語ってるんですけど、結局この作品をどう解釈したらいいのかはわかりませんでした。
もうなんかこの辺ですごく気分が悪くなって休憩ゾーンで休みながら進んでたのですが、劇場版の好きなシーン?をひとつずつ切り取った映像が流れててよかったなあちゃんとオリジナル?も見れるのかって思って泣きそうになりました。
その前後くらいにすごくいい展示もあって、ここが自分的オアシス。
繊細なのでマジ気を付けてみたいな注意書きがされてる小部屋では、ファイバーツリーの素材みたいなモールドがぐにゃぐにゃいろんな形をしてて光を通してるんですけど、よく見るとそれがドラえもんとか確か宇宙開拓史のキャラクターになってたりとかすんごくキレイでした。
あと電池式で走る小さい電車の頭に電球をつけて影絵で秘密道具博物館みたいな場面を作ったりとかこの辺はすごかったです。
いろいろ見たあとの終盤の方にコレだったのでマジで心が洗われるかと思いました。
とはいえなんでこういうの苦手なのに見に来たんだよ…って自分でもそう思います。
いやもうズバリネタバレ踏みたくなくて事前の情報収集を全くしてなかったという点、これに尽きますね。
そもそもこういう展示なら自分でも避けようとしただろうし、グッズも展示の絵をもとにしたやつばっかりだよって言われたら物販にも1ミリも興味を持たずにそのまま終わっただろうと思うのです。
ちゃんと下調べしてればよかったのにね。
これは展示がどうこうではなく、ネタバレを回避しすぎて地雷を回避できなかったというだけのなんともアホな話です。
あとはアレだよね、自分が思ってたより過激派原作厨だったってやつね。
いろいろ検索してみてもドラえもん展がおもしろかったって話しか見当たらなかったのですが、受け取り方は千差万別なのでぐちぐち書いた感想も何卒お許しいただきたく。
気持ち悪くて気持ち悪くて、どうにか一回吐き出しておきたかったもので…。